市民討議セミナー

市民討議って聞いたことありますか?

私は最近聞き始めたのですが、イマイチなぜ行うのかが分かりませんでした。

という事で、市民討議セミナーへ参加してきました。
(JC会員という特権?を利用してうちうちの勉強会へ参加させて頂きました)

武雄青年会議所2月度例会

市民討議セミナー


まずは「ソーシャルデザインアクションプラン」

中央集権から地方分権へ→自分たちのまちの事は自分たちで解決=自立した社会へ

①まちのグランドデザインを知る
②首長と語る
③市民がまちづくりに参加する
④市民・JC・行政とが協働でまちづくりをする
⑤地域コミュニティー

日本版パリッシュを目指す!!
「パリッシュ???」

ネットで調べると「日本版パリッシュ=小さな自治体」

何か分かったような、分からないような・・・

次に市民討議会について

現在でも市民に政治、選挙に興味を持ってもらおうと
・マニフェスト型公開討論会
・マニフェスト検証大会
などをJC等が主催して行っているが、投票率などの数字にはあまり反映されていない。
なぜか?→日本は観客型民主主義(テレビなどの報道を見ているだけ)。
       世論(メディア?)の影響を受けやすい。
投票率の高い先進国は分権型システムや直接的民主主義、討議デモクラシーが根付いている。

行政も市民参画のために動いているが、同じメンバーが集まる会議や協議会が多く、また、一般公募、自由参加型だと元々興味を持つ人しか参加しないので本当の意味で社会全体で決めているとは言い切れない。
①市民へのアンケート、ヒヤリング
②パブリックコメント
③タウンミーティング
④ワークショップ
⑤審議会・市民会議
⑥レファレンダム(住民投票)
⑦リコール制度

同じメンバー→大きな団体の長や区長、代表などいつも同じようなメンバーが多くの会議に呼ばれている。

企業の市場調査と同じで無作為抽出で市民から意見を聞く事が必要ではないか?

青年会議所綱領の中にある「明るい豊かな社会」を実現させるためには主体的な市民参加が必要ではないのか?

市民討議会はドイツの「プラーヌンクスツェレ」をお手本にしている。
プラーヌンクスツェレ」とは無作為抽出した市民に日当を払い、地域の抱える課題等を少人数のグループで話し合い、意見を出し、それを参加者全員で投票していくもの。
最後に意見を集約し、報告・広報を出す。

この手法の特徴は
①無作為抽出の市民
②各議論でメンバーシャッフル
③全ての意見を表等に並べ全員で投票
この3つの特徴は市民を平等に扱い、利害関係のない純粋な意見を集約できる事。

ただし、問題点もある
①無関心層の多い中での無作為抽出
②有償のためのコスト
③行政・有識者からの情報提供
④公平・公正な設営が可能か?

解決へのヒントとして
行政とJCが協働事業として行う事が挙げられる
(個人的にはJCでなくとも良いとは思いますが・・・)

①住民基本台帳からの無作為抽出
②参加者への謝礼→JCの事業費や行政の予算など
③複数団体が関わる事による信頼度の向上
④行政に偏らない設営

日本での始まりは千代田区。((社)東京青年会議所千代田地区)

三鷹市の例

三鷹市は2006年に「みたかまちづくりディスカッション2006」を開催した。
これが全国のモデルケースとなっている。
特徴
・参加者は無作為抽出
・謝礼の支払い
・三鷹市と青年会議所との共催
・実行委員会形式(公募市民・行政職員・JC)
・1.5日型
・情報提供
・5人で討議、メンバーチェンジ
・市民提案の作成(報告書)

情報提供は討議する内容について良く分からない場合、参加する気持ちが減ってしまうため、話し合う直前に内容についての情報提供をすることで安心して参加してもらえる。
ただし、片方からの情報提供では偏った意見になる恐れもあるため、多方面からの情報を提供する必要がある。


結果として
高い参加意欲、真剣で活発な議論と質の高い提案、参加者の高い満足度、今後も続けるべきという意見、次回は自分も運営側に回りたいという意見もあった。


市民討議会の期待できる効果として
1.市民主導の政策反映の実現
2.市民意識の向上
3.行政の意識変革
4.地域社会からの高い評価
5.市民の知識向上


現在の課題として
1.ローカルマニフェストとの関係
2.議会への関わり方
3.ステークスホルダーとの意見調整
4.制度設計と適用範囲の拡大



サイレントマジョリティーの意見を聞くには良い手法だと思います。

これは議会と対立するものではなく、公開で行われる「市場調査」のようなものであると言えます。
市民討議でた意見を行政が議会に報告し、それを議会が政策などに反映してもらうようになります。



同じカテゴリー(研修会)の記事画像
藻谷浩介氏講演会開催!!
有田学講座
今一度!isb公共未来塾in有田
isb公共未来塾 有田でも開催!
片山恵子先生を囲んで!
産業観光セミナー
同じカテゴリー(研修会)の記事
 藻谷浩介氏講演会開催!! (2012-01-06 15:14)
 有田学講座 (2011-11-21 22:27)
 森本佐賀県最高情報統括監まちづくり講演会 (2011-10-11 18:05)
 佐賀CSO学院第2回講座 (2011-09-09 10:33)
 今一度!isb公共未来塾in有田 (2011-05-12 11:29)
 isb公共未来塾 有田でも開催! (2011-04-27 10:18)

Posted by On y Va! at 12:13│Comments(2)研修会
この記事へのコメント
・サイレントマジョリティーが多い日本にでどう定着させるか。

・サイレントマジョリティー参加者から発言を引き出せるか。

・お金の問題は大きい。

 小さくでも、あっちこっちで始める事が大事なんでしょうね。
Posted by 呼子お助け呼子お助け at 2011年02月24日 12:40
>呼子お助けさま

そうですね。
最後に仰っていたのは
「とにかくアプローチを!」ということでした。
まずは行動するしかないと。
Posted by On y Va! at 2011年02月24日 14:28
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。