李参平355回忌

8月11日は初代李参平の命日です。
今までは親族の方のみの法要でしたが、355回忌からは一般の方にも法要に参加したもらいたいと14代が参加を呼びかけられました。
14代と将来の15代かな?14代夫人。

初代李参平は「龍泉寺」というお寺に過去帳が残っています。


法要のあと大広間では普段は公開されていないものを拝見できました。
それは初代李参平の過去帳。

みんなで覗き込んで過去帳を見ています。

この過去帳は龍泉寺さんの過去帳第1巻だそうです。


















初代李参平の戒名は「月窓浄心」

4文字の短い戒名ですが、とても素敵な戒名だと思いました。
住職がこの戒名を解説してくださったのですが、それも素敵なものでした。



自分は若い時に京都の大学の寮に住んでいた。その時、夜になると窓の月を眺めては故郷の父や母、妹のことなどが思い出された。

きっと、李参平と当時の住職は仲が良かったんだと思う。
李参平が住職に
「夜、窓から見える月を見ては故郷の韓国を思い出す」
というようなことを言っていたんではないか?
そして、浄心という言葉。
「浄」は無分別、を意味する。
自分と他人の境界、机と湯呑の違い、仏さまと自分の違い・・・・そういったものを区別も差別もせず、一体となることを目指す。
悟りとは仏さまと対峙し、仏さまと自分が一体となる事だ。
だから、李参平は日本人と一体となる事が彼の生きる道だったのではないか?
望郷の念にかられながらも、日本人と一体となる。それを目指していた李参平の戒名が「月窓浄心」であると考えられる。


最後におっしゃいっていたのが、
李参平はとても素晴らしい人物であったことはこうやって過去帳にここっていることからも分かる。
当時はお寺で葬式をするということはある程度の身分がある人でなければできなかったことだ。
現在にまで、過去帳が残り、立派なお墓もある。それだけ当時も重要な人物であったといえる。

ただし、李参平だけが有田焼の祖ではない。
たくさんの朝鮮陶工たちがいてこそ現在の有田焼がある。
朝鮮からの先人陶工たちのことももっと大切にして欲しい。


このお話しを聞いて有田の夏祭り「先人陶工感謝祭」を思い出しました。
陶都有田青年会議所のメンバーが
「みんな夏祭りっていうけど、本来はそうではない。先人陶工みんなに感謝する日なんだ!今の有田があるのは先人たちのおかげなんだ!だからJCは≪先人陶工感謝祭≫という名前にこだわるんだ!」
とおっしゃっていました。


14代李参平夫人もそのことは考えていらした様子。
「住職のお話しをもっとたくさんの方に聞いてもらい、李参平を含めた朝鮮陶工たちのことをもっとたくさんの方々に知ってもらいたい。」
とおっしゃっていました。


もうすぐ有田焼操業400年。
2016年に向けて動き出していかなければなりません。
そのためにも来年はもっとたくさんの方に参加してもらいたいとおっしゃっています。
356年前に想いを馳せて、来年は参加してみませんか?



龍泉寺さんのお庭。
すごく素敵だったのですが、台風と私のカメラのせいでその素敵さが伝わりません・・・・


またまた、長文ブログになってしまいましたが、最後までお付き合い下さりありがとうございます。



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Posted by On y Va! at 02:15│Comments(1)有田
この記事へのコメント
>しんしんさま

コメントありがとうございます。
又、お立ち寄りくださいね。
Posted by On y Va!On y Va! at 2010年08月12日 09:23
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